関西科大学附属病院 新薬開発科

Department of New Experimental Therapeutics
Early-Phase 1 Drug Development Service
Kansai Medical University Hospital

この度2024年11 月1日付で新設の関西医科大学附属病院 新薬開発科 教授を拝命致しました。当診療科は患者さんに最新のがん新薬へのアクセスを最短・最速で提供するため、大学病院では国内初・国内唯一の「がん新薬治験(Phase 1)に特化した」多岐多様な国際性を有する高度専門診療科となります事の重責を痛感するとともに、身の引き締まる思いです。

「新薬開発科のミッション」

現在、日本国内ではがん新薬治験(P h a s e 1)実施施設が主に首都圏中心の一部の高度医療機関に限定されており、日本におけるがん医療分野のドラッグ・ロスやドラッグ・ラグを解消すべく、我々は海外でしか開発されていないがん新薬においても日本でいち早く患者さんに提供し、一つでも多くの治療オプションをご用意できるアジアの治験拠点として革新的アクセス向上を目指しています。

私たちの主なミッションは、がん新薬の早期開発(おもに第Ⅰ相試験)促進であり、 関西医科大学では新薬開発科のPhase 1 専門外来および治験入院病床を擁しております。
さまざまな癌種のがん患者さんが治験に参加できるよう、新薬開発科の専任スタッフ医師に加えて更に複数の診療科から治験分担医師が参画する体制を立ち上げ、がん新薬を治験薬として世界で初めて関西医科大学で使用できる体制を構築しました。標準的な治療を受けた後に病状が増悪した進行がんや、適切な治療法が確立されていない(または存在しない)進行がんの患者さんを対象に、未承認のがん新薬を用いた治療を試みています。標準治療が無効となった進行がん患者さんでも適格性を満たせば、治験の可能性が残されていますのでお気軽にご紹介下さいますと幸いです。

「高い国際性を有するがん新薬開発拠点」

本学は2028年に「創立100周年」を迎えます。私たち新薬開発科は、有効ながん新薬を患者さんにいち早く届けることを目指すと同時に、アジアにおけるがん新薬開発の国際ハブ拠点”Five-Stars” Oncology Early Phase 1 Center of Excellence となることも目指して鋭意精進します。

また、がん新薬開発の重要性に共感し、国際的視野を持ち我が国の新薬開発の未来を共に切り開いていきたいという次世代リーダーとなりうる若手医師の皆さんの入局を、私たちは心から歓迎します。

「次世代を担う国際的がん新薬開発リーダー医師の育成」

また、当科ではがん新薬早期開発の重要性に興味を持たれ、がん患者さんへいち早く適切な新薬を届ける使命や熱意、そして興味さえあれば、未経験者や若手医師を問わず大きく歓迎致します。海外のがん新薬開発(Phase 1)医療機関での研修トレーニング体制も構築していますので、国際的な人脈形成とがん新薬開発の舞台で将来的に活躍が可能です。がん新薬開発の重要性に共感し、国際的視野を持ち我が国の新薬開発の未来を共に切り開いていきたいという次世代リーダーとなりうる若手医師の皆さんの研修や入局を、私たちは心から歓迎します。

Towards “Five-Stars” Phase 1 Center of Excellence

Department of New Experimental Therapeutics
Early-Phase 1 Drug Development Service